外壁塗装工事のパック料金

パック料金の広告を見ると価格に釣られてしまいますが施工内容を必ず確認しましょう。「塗料名」「塗装面積」「足場費用」「塗装回数」「高圧洗浄」などなど大切な事が多くあります。

施工内容や保証内容など全て確認する必要がありますので安易に契約するのは避けましょう。それではパック料金の注意点を解説していきます。

まず、この施工内容の中で一番最初に確認することは「塗装面積」についてです。

パック料金に25坪と書いてあれば「延床面積25坪」と言うことになります。自宅が25坪なら問題はありませんが、25坪より小さい場合も大きい場合も問題があります。

問題は損をすると言うことです。小さい場合はパック料金なので25坪までは同じ価格と言われると思います。仮に自宅が20坪なら正規に見積もりを取れば、パック料金以下になることも考えられます。

次に大きい場合ですが、仮に25坪のパック料金が50万円の場合で自宅が30坪・・・25坪で50万=1坪2万円ですので30坪なら60万円の計算になりますが多くの場合、そうは行かないようです。「パック料金は25坪までなので30坪ですと○○万円になりますが特別に値引きします」のような展開になり結局はパック料金を目安とした価格では無くなる事が多いようですので気を付けてください。

余談になりますが先日、私の親が携帯ショップの広告に無料の機種変更が載っていたらしく出向くと、その商品が売り切れたとの事で類似商品を勧められて結局9万円のスマホを24回分割で購入したと言う話がありましたが、パック料金でも、それに近い商法をしている業者がいる事を頭に入れておいてください。もちろん、そのように悪い業者だけでなく良心的な業者や薄利多売で安くしている業者もいます。

外壁塗装のパック料金なので屋根塗装が入っていないのは当たり前な感じですが、実際に外壁塗装の工事をする時には、必ずと言って良いほど屋根塗装をします。

何故かと言うと外壁と同様に屋根も劣化しているからです。外壁塗装だけをして屋根塗装をしない場合には屋根劣化が進み大きなリフォーム工事をすることだって考えられます。

外壁と屋根の塗装工事を同時にするメリットは大きく、仮設足場代金が大きく浮きます。別々の時期に塗装工事をすれば仮設足場の費用が別々に掛かります。金額的に30坪前後の建物で12万円～15万円になります。

屋根塗装が入っていないパック料金には気を付けてください。

屋根塗装がパック料金に含まれていない場合には屋根塗装を入れた金額を必ず確認して下さい。

塗料は何を使用して塗装するのかも、とても大切です。パック料金で多くはシリコン系かウレタン系の塗料になると思います。

ここで気を付けて欲しい事がウレタン系の塗料でのパック料金です。ウレタン系塗料の耐用年数は平均的に見て7年前後です。シリコン系塗料はの耐用年数は平均的に見て12年前後になります。

単純計算してもウレタンとシリコンでは5年もの差があります。塗料の種類にもよりますが30坪の建物を塗装する価格差は大きくても10万円前後でしょう。パック料金50万円でウレタン塗料と60万円でシリコン塗料でのコストパフォーマンス大きく変わります。

ウレタン塗料：50万円÷7年間=71,428円（1年間に掛かる費用）

シリコン塗料：60万円÷12年間=50,000円（1年間に掛かる費用）

年間のコスパも考えながら塗料の詳細に注意して下さい。

外壁は通常、下塗り⇒中塗り⇒上塗りと3回塗ります。必ず確認しましょう。

高圧洗浄は、しっかり1日かけて綺麗にするのか？

大切な下地処理は、きちんとするのか？

塗装回数？塗装の質は？などなど仕上りに関する施工内容が心配です。この塗装工事における施工内容は、依頼するこちらからするとパック料金のみならず全ての業者に対して心配です。

パック料金が気になったら、その塗装業者をしっかりとリサーチしましょう！（関連ページ：優良な塗装業者を選ぶ）

外壁と屋根の塗装工事の期間は平均14日掛かります。

7日間や8日間で工事完了などありえません。仮設足場の設置から塗装、仮設足場解体までの全ての作業工程を確認して下さい。

1日で中塗りと上塗りをしてしまう業者もいるので気を付けましょう。

施工内容が良いということが前提ですが外壁塗装のパック料金が全てダメと言う訳では無くパック料金の内容が塗装工事をする建物と合えば安く塗装工事をする事が可能でしょう。

パック料金で見積もりしても必ず複数社から見積りを取って比較しましょう。